御嶽

山 名 御嶽
標 高 3067m
山 域 北アルプス(長野県)
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日 程 2008年9月20日(土)
天 気 曇り時々雨時々晴れ
メンバー 神楽師、息子
標高差 867m(累計標高差:882m)
歩行距離 7Km
歩行時間 4時間10分
駐車場 無料(チップ制 500円)
   
   
一般道距離 往路:106Km 帰路:106Km
高速道距離 往路:204Km 帰路:210Km
高速道料金 往路:\4,750 帰路:\4,850
行程 自宅(4:30)→伊勢崎I・C→塩尻I・C→(9:00)田ノ原(9:20)→(10:10)八合目→(11:10)九合目石室→(11:30)王滝頂上(11:40)→(12:00)御嶽山頂(12:45)→(13:50)八合目石室→(14:40)田ノ原(15:05)→塩尻I・C→太田薮塚I・C→(20:30)自宅

【往路】 伊勢崎I・Cから北関東道→関越道→上信越道→長野道と約200Kmを2時間弱で走り、塩尻I・Cで降ります。インターを出て近くにある吉野家で朝食をとる事にします。最近はこのパターンが多くなってきました。ここからは80Km以上もある一般道走行です。塩尻から木曽福島までは国道19号を走る訳ですが、市街地を抜けると信号も少なく比較的スムーズに走れました。木曽福島から王滝方面に曲がり、御岳湖の脇を通り田ノ原方面へ向かいます。ここからは高度を徐々に上げ、スキー場の曲りくねった道を走れば目的地はもうすぐです。
この日の未明には太平洋岸を台風が通過して、家を出る時は雨が上がったばかりで空は曇っていました。時間が経ち長野道を走る頃には青空が多くなってきたのですが、御嶽が見え始めてくるとその頂上付近は雲を被っています。嫌な予感が・・・。

登山口の鳥居
登山口の鳥居

【9:00】 田ノ原天然公園駐車場
この駐車場は上下2段に分かれており、合わせて軽く100台以上は止められそうです。一応無料なのですがチップ制で1回500円をお願いするBOXが幾つも設置されています。広い駐車場には10数台しか車が無く、閑散としている感じです。未明の台風接近で来る人が少ないのでしょうか。
登る準備をしていると、突然ほら貝の音が聞こえてきます。見ると登山口で一人の修験者が吹いていました。さすが山岳信仰の霊山らしい風景です。

【9:20】 登山開始
駐車場の入口脇に鳥居があり、ここが登山口になっています。鳥居の隣にあるトイレにより登山開始です。

ここから暫らくは平坦な砂利道で、俗に言う参道の様な所でしょうか。この砂利道も徐々に傾斜が付き、やがて木段のある登山道へと変わってきました。樹林帯の中のそれ程急な坂では無いのですが、何故か息が上がり大汗が流れてきます。この先、大丈夫か・・・?
駐車場で聞こえていたほら貝の音が、登山道の途中からも聞こえています。この山は登山道の所々に石像等が祭られており、修験者はその場所毎にほら貝を吹きお経?を唱えている様です。
山伏の様な格好をした修験者、初めて見ました。信仰の山の雰囲気たっぷりです。

御嶽へ向かう平坦な砂利道の参道
御嶽へ向かう平坦な砂利道の参道

木段の登山道
木段の登山道

ほら貝を背負った修験者
ほら貝を背負った修験者

八合目の金剛童子
八合目の金剛童子

樹林帯の登山道をしばらく登っていくと、やがて周りの木々が低くなり森林限界を突破します。急に視界が開け絶景が見える・・・はずなのですが、周り一面は雲で何にも見えません。また、遮るものが何も無いので急に風が強くなってきて、体の中は暑いのですが腕や顔は冷たく感じます。

【10:10】 八合目
森林限界を超え、少し登ると八合目に着きます。ここには金剛童子があり、先程の修験者がお経を唱えていました。周りは相変わらず真っ白ですが、時々雲が切れ下の田ノ原が見えてきます。
この少し上に八合目石室があります。カンカン照りや雨の時は中で休むと良いのでしょうね。
この辺からポツポツと冷たい物が・・・嫌な予感!

雲間から見える田ノ原
雲間から見える田ノ原

八合目石室
八合目石室

森林限界を超えた辺りからは、木の階段はあるのですが大小の石が多くなってきます。
雨も強くなったり弱くなったりを繰り返し、レインウェアー着用の判断に悩みます。が、結局着用せず!
九合目の少し先には一口水という水場があるのですが、この日は水が出ていませんでした。時間や気象条件によって変わってくるみたいです。出るとしても錆びた鉄の管からチョロチョロ程度らしいので、これをあてにするのはやめた方が良いようです。
この先は急登の連続で、特に九合目石室までは道が荒れていて登りづらいです。落石には十分注意して下さい。

九合目石室手前の急登
九合目石室手前の急登

九合目石室と王滝頂上山荘
九合目石室と王滝頂上山荘

【11:10】 九合目石室
石室の手前では、薄っすらと陽が差して来て急に暑くなってきます。レイン着なくて正解。上の方も雲が切れ王滝頂上山荘が良く見えるようになってきました。これでやっと目標がハッキリした訳ですが、ここからがまた長いんです。
目標は見えているのに中々近付かない、とても嫌な登り坂、傾斜もきつく、我慢の為所です。
登山道の傾斜が徐々に緩くなると王滝頂上山荘に到着です。

【11:30】 王滝頂上到着
王滝頂上山荘は8月で閉めてしまうらしく、周りには板が張り巡らしてありました。山荘の反対側には御嶽神社頂上奥社本宮があり、頂上に向かう前に一休みします。ここに荷物をデポして頂上を往復する人も多いようです。
この先は若干下る八丁ダルミを通り山頂へ向かいます。この時点では山頂は雲に隠れて見えません。山頂へ向かう道はガレ場になっていますが、階段が作られており危険ではありません。ただ、やはり階段は辛いです。傾斜がきつくなってくる頃、頂上付近の雲が切れ山荘が見えてきました。最後のひと踏ん張り、息を切らせながら頑張ります。

御嶽神社頂上奥社本宮
御嶽神社頂上奥社本宮

山頂へ向かう八丁ダルミ
山頂へ向かう八丁ダルミ

うっすらと見えた頂上
うっすらと見えた頂上

頂上への最後の階段
頂上への最後の階段

王滝山頂から約20分で山頂の剣ヶ峰山荘に着きます。そしてここにはもう1軒頂上山荘があり、その手前から最後の難関である82段の階段が待ち構えています。実は九合目位からふくらはぎの辺がピクピクし始めてしまい、この階段を登り終えた途端に攣りそうになったのですが、何とか持ち堪えました。

【12:00】 御嶽山頂到着
階段を登り鳥居をくぐると御嶽神社頂上奥社の境内になっており、ここが御嶽山頂です。鳥居の右側に頂上の標木と三角点があり、その奥に二ノ池が見え隠れしていました。山頂に着いても相変わらず周りは真っ白で残念です。

御嶽神社頂上奥社
御嶽神社頂上奥社

御嶽山頂到着
御嶽山頂到着

二ノ池や外輪山は雲に隠れ、時々見えたりする程度でそこから先は見ることが出来ません。「雲が晴れないかなあ」と思いながら昼食を摂って待っていたのですが、中々晴れてくれません。雨も降ったり止んだりし、体も冷えてきてしまったので、そろそろ下山する事にします。

【12:45】 下山開始
下山を始めて間もなくの頃、突然雲が切れて日が差してきました。「え!晴れてくるの?」と思ったのですが、それは正面の一部分でほんの一瞬の事でした。その後も時々雲が切れ下界が見えたりします。周りの視界も登る時よりも良く、登山道の様子が良く分かるようになってきました。王滝山頂から九合目付近に掛けては、登山道の荒れが特にひどかったですね。

時々見える二ノ池
時々見える二ノ池

雲の切れ間から見えた下界
雲の切れ間から見えた下界

荒れた登山道
荒れた登山道

王滝山頂を振り返ると青空が
王滝山頂を振り返ると青空が

九合目付近まで降りてくると更に日差しは強くなり、振り返ると青空が見えています。「今頃頂上からはどんな景色が見えてるのかな」チョット残念な気分です。
登る時は雨が少し降っていたので濡れていた登山道も、この頃には完全に乾いていて順調に降る事が出来ます。ただ、森林限界下の樹林帯に入ると濡れていたりする所もあったのでペースは少し落ちました。
下り坂もほぼ終え平らな砂利道になりましたが、何故か来た時よりも長く感じます。不思議な事に!

【14:40】 田ノ原へ無事帰還
山頂から約2時間で田ノ原の駐車場へ帰ってきました。空は相変わらず雲が多く晴間が少し見える程度です。駐車場の車も来たときより若干増えた程度でガラガラな状態でした。

長く感じた最後の参道
長く感じた最後の参道

駐車場へ無事帰還
駐車場へ無事帰還

【帰路】 当然ですが帰りも200Km以上の道程を走らなくてはなりません。疲れているので朝以上に辛いです。国道に出るまでが特にきつかったですね。眠くて眠くて、ブラックガムを噛みながら頑張りました。周りに掛かっていた雲も、下へ降りるにつれて無くなり青空が見えてきます。でも、国道を走る頃には黒い雲が出始め、やがて夕立の強い雨が降り出して来ました。山に居る時でなくて良かったです。この辺に来ると眠気も峠を過ぎて落ち着いてきました。高速に入っても順調で、塩尻I・Cから伊勢崎に新しく出来た波志江PAまでノンストップで走ってしまいました。本当は危ないんですけどね。その後太田薮塚I・Cで高速を降り、夕食をとり帰宅しました

【ひとこと】 台風一過で晴れると思っていたのに、御嶽は雲の中。台風が去って寒気が入ってきたため、高い山には雲が掛かってしまったのでしょうか。非常に残念でした。
それにしても空いている山でしたね。多分普段は大勢の人が登っているのだと思うのですが、台風通過直後だったので登る人が少なかったのでしょうね。まあ、その方がこちらとしては自分のペースで登れて良かったですよ。でも、足がつりそうになったのには参りました。多分トレーニングの意味で行っていた、ふくらはぎの筋トレの疲れが取れきれていなかったのだと思いますが、体調管理等は確りしておかなくちゃ駄目ですね。
今年3座目の百名山ですが、全部こんな天気です。山頂で素晴らしい景色を見たことが今年はありません。やはり山へ登る最大の目的は山の上から見る景色ですから、これが無いとイマイチスッキリしませんね。次こそは良い天気であります様に。

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