苗場山

山 名 苗場山
標 高 2145m
山 域 上信越(長野・新潟県)
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日 程 2008年7月20日(日)
天 気 曇り時々晴れのち雨
メンバー 神楽師、息子
標高差 845m(累計標高差:855m)
歩行距離 9.6Km
歩行時間 4時間45分
駐車場 無料
   
   
一般道距離 往路:89Km 帰路:91Km
高速道距離 往路:72Km 帰路:64Km
高速道料金 往路:\1,200
(ETC割引)
帰路:\1,100
(ETC割引)
行程 自宅(5:00)→渋川伊香保I・C→塩沢石打I・C→(8:10)小赤沢口三合目(8:30)→(8:55)四合目水場→(9:55)六合目→(10:45)湿原入口(11:00)→(11:05)和山分岐→(11:35)苗場山頂(12:25)→(14:30)小赤沢口三合目(14:55)→塩沢石打I・C→赤城I・C→(19:00)自宅

【往路】 いつも登山の時の朝食は、コンビニのパンやおにぎりなのですが、息子の「温かいご飯が食べたい」と言うリクエストで渋川の吉野家に寄る事にしました。ここは渋川伊香保I・Cの近くだったので、直ぐに関越自動車道に入り、塩沢石打I・Cまで走ります。今回は小赤沢登山口から登るので、高速道から見ると登山口は山の反対側になり、約50km弱一般道を走る事になるので、物凄く遠回りになってしまいます。津南町を過ぎてしばらく走ると、渓谷沿いの道になり幅員は狭くクネクネしてきました。運転には注意が必要です。
小赤沢温泉への入口を過ぎると、苗場山の標識があります。そこを左折して林道に入りますが、最初は人の家の庭に入ってしまう様な感じで戸惑います。やがて本格的な林道になり、幅は狭くすれ違いの出来ない所も多くあります。車の待機所は多くありますので、先の方を良く見て走れば問題ないでしょう。道路は舗装されているので走りやすいですが、所々落石の跡もあり注意が必要です。この道を約4Km走ると小赤沢口三合目の駐車場に着きます。

小赤沢口三合目駐車場
小赤沢口三合目駐車場

【8:10】 小赤沢口三合目駐車場
ガイドブックには約30台と書いてあった駐車場は、その倍以上は止められそうな広さです。それでも既に多くの車が入っていて、残り少ないスペースを見つけて駐車します。これだけの車があるという事は、その分多くの人が登っていると言う事ですね。
駐車場にはトイレもあるので助かります。

【8:30】 登山開始
用意を済ませ登山開始です。登り口には登山カードを入れるBOXが設置されおり、中はカードで一杯でした。何かあった時にしか回収しないのですかね。

登山口
登山口

根っ子の階段
根っ子の階段

登山道は湿原の山らしく、ぬかるんでいる所が多くあります。雨が多く降ると登山道は川になってしまう様で、木の根が露出して階段を作っている所も多くありました。また、登山道の殆どが大きな樹林帯の中で景色は余り見えません。時々見えるのが右のような景色です。

【8:55】 四合目水場
この登山道は各合目毎に標識が立って、次の合目までの距離と時間が書いてあり、ある程度の目安になるので助かります。登り始めて30分弱で四合目に着きます。ここには水場があり、冷たい水が出ているので、是非補給する事をお勧めします。

途中から見える景色
途中から見える景色

四合目
四合目

四合目の水場
四合目の水場

登りばかりの登山道
登りばかりの登山道

登山道は雨が降った訳ではないのに、湿っていて滑り易いです。土が石が露出している所も多くありました。
六合目を過ぎると登山道は徐々に傾斜を増してきます。崩れかかっている所や、大きな石がゴロゴロしている急登が多くなってきます。そういう所にはロープや鎖が設置されており、それらを使わなくとも登れる事は登れますが、滑った時の事を考えると手だけは添えていた方が安心だと思います。でも、結局ほとんど使いませんでしたけどね。この辺に来ると久しぶりの登山の為、息は上がり足は中々前に出なくなってきます。
八合目を過ぎて少し行くと回りの木が少なくなり、前方の見晴らしが徐々に良くなってきました。傾斜も緩くなり出した頃、突然目の前に湿原が現れました。

滑りやすい急坂
滑りやすい急坂

時々現れる鎖場
時々現れる鎖場

【10:45】 湿原入口
突然現れた湿原。高い木が全く無く、地塘が点在し、所々高山植物が咲いています。その真ん中を山頂へと向かう木道、まさに空中庭園といった感じです。
湿原の入口には木のベンチの様なものがあり、多くの人が休んでいました。長く続いた登り坂もここで一段落。後は緩やかな木道を歩くだけです。

湿原にはイワイチョウやコイワカガミ等多数の高山植物が見られ、特にワタスゲは群生していました。

湿原の入口
湿原の入口

湿原の木道
湿原の木道

ワタスゲと地塘
ワタスゲと地塘

大きな石が再び出現
大きな石が再び出現

和山分岐を過ぎて少し行くと木道が一度途切れ、大きな石がゴロゴロとある坂道を登ると再び木道です。少し高い所から見下ろす感じになるので、湿原の中に点在する地塘がよく見えます。
少し歩くと突然目の前に残雪が現れました。幅は約50m位、雪が蒸発しているのでしょうか、冷気が立ち昇っていて上を歩くと涼しさを感じました。
そしてその先には建物が見えてきます。苗場山頂ヒュッテです。それを左手に見ながらそのまま進むと、今度は遊仙閣の前に出ます。そしてこの遊仙閣の裏が、目的地の山頂です。

山頂手前の湿原
山頂手前の湿原

突然の残雪
突然の残雪

【11:35】 苗場山頂到着
平らな湿原のチョット小高い所が山頂になっています。周りには低いですが木が生い茂っているので、景色はほとんど見ることは出来ませんでした。そのせいなのか、ここで休んでいる人はほとんど居なく、記念写真を撮ったら見晴らしのいい所に移動している様です。
この山頂は遊仙閣の裏庭という感じで、小屋の横を通ってきます。苗場山頂ヒュッテの玄関前から来る道もありますが、ほとんどは遊仙閣側からでしょう。
周りの木がなければ少し小高い場所ですので、景色が良く見えるのになあ。残念です。

苗場山頂到着
苗場山頂到着

山頂の遊仙閣
山頂の遊仙閣

山頂の様子
山頂の様子

神楽ヶ峰へ続く木道
神楽ヶ峰へ続く木道

この苗場山に登るルートは何ヶ所かあり、私たちの登った小赤沢からか、かぐらスキー場からが一般的です。
かぐらスキー場からのルートは神楽ヶ峰を越えて来るわけですが、こちらへ続く木道からも多くの人が山頂を目指して歩いてきます。
空は朝から薄日が差したり曇ったりを繰返しています。山頂についても中々スッキリとは晴れず、周りの山を余り見ることは出来ませんでした。でも、素晴らしい湿原全体を見渡す事が出来たのでその点は満足です。
山頂から少し下がった所に何ヶ所か休む事が出来る場所があります。私たちもそこで、湿原を見ながら昼食をとることにしました。
空は青空が徐々に少なくなり、霧も出始めて来たのでそろそろ下山する事にします。

山頂付近から見える湿原
山頂付近から見える湿原

昼食をとる登山者
昼食をとる登山者

【12:25】 下山開始
下山するにつれて雲が厚く黒くなり、霧が上から迫ってきます。湿原を歩いている時はまだ良かったのですが、四合目を過ぎた辺りからは雨も降り出してきてしまいました。
下山時にもう一つ大変だった事は、登りのダメージが出てきた事です。久しぶりの登山だった為、思った以上に足に来て踏ん張りがきかなくなっていました。その上滑りやすい登山道、不覚にも3回ほど尻もちや手をついてしまいました。気をつけなければいけませんねえ。

【14:30】 小赤沢口三合目へ無事帰還
本降りの雨の中、無事に登山口まで帰ってこれました。

湿原も残り僅か
湿原も残り僅か

霧が出て、雨も・・・
霧が出て、雨も・・・

登山口へ無事帰還
登山口へ無事帰還

【帰路】 駐車場に着いた時には本降りだった雨も、着替えている間に止んできました。林道は雨が降っていなくて良かったのですが、小赤沢からの細いクネクネした道は強い雨が降ったり止んだりして大変でした。高速に入っても雨は降っていましたが、関越トンネルを抜けると小雨になりその後徐々に止んできました。

【ひとこと】 6月には近くの栗生山や荒神山を登ったのですが、これらは簡単な山だったので本格的な登山は今年に入って初めてでした。登山に対するトレーニングも十分ではなく、最後にバテてしまいました。もっと普段からちゃんとトレーニングしなければなりませんね。
この山は湿原がある山だからなのか、登山道がぬかるんでいます。スパッツ無しで登り始めて、気付いた時にはズボンの裾は泥だらけになってしまっていました。汚れるのが嫌な人は、最初からスパッツを装着する事をお勧めします。
小赤沢からの登りは大きな樹林帯の中ばかりで、視界が開けるのは途中のほんの一部と湿原に入ってからです。ひたすら我慢して登った先には、素敵な空中庭園が待っています。贅沢を言えば、青空の下で地塘と高山植物を見たかったかな。

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